Ts日記

帰国子女だった人

Entries from 2012-01-01 to 1 year

『「知」の欺瞞』(著:アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン訳:田崎晴明、大野克嗣、堀茂樹)の感想

非常に慎重に、過剰防衛(褒め言葉)に書かれた本。個別にはラカン、クリステヴァ、イリガライ、ラトゥール、ボードリヤール、ドゥルーズ=ガタリ、ヴィリリオが批判対象となり、頻出する概念として「認識的相対主義」「カオス」「ゲーテルの不完全性定理」な…

『直感力』(著:羽生善治)の感想

羽生善治三冠は傍から知るに実に素朴な方である。インタビューでは全く気取らず、著作でも自分の凄さを強調しない。本人が意識しているかは分からないが、巷で言われる「成功者」とは大きなズレがある。その羽生三冠がどのような思想を持っているのか。これ…