理系帰国子女の大学入試 その1 〜志望大学とIBの科目選択〜
帰国子女についてのブログや書籍は探せばいくらかあるものですが、対象を理系に定めたものはほとんどありません。理系帰国子女はどうしても情報不足になってしまい、間違った認識を持って受験に挑みがちです。先日東大筆記試験が終わり一段落ついたので、理系帰国子女がどのような受験生活を送るのか書いてみます。*1
目標設定
どの大学に行きたいか、ちゃんと決めたほうが良いです。私のように「とりあえず偏差値高いとこー☆」とか言ってると志望学部ころころ変えたり迷走するから要注意。理系志望にとって具体的な選択肢は医学部を除けば
- 早稲田
- 慶応
- 東京理科*2
- 北海道
- 東京
- 大阪
- 東北
- 九州
- 東京農工
あたりになります。それぞれの大学に向けての具体的な戦略は後日書きます。
IBの科目選択
SATの場合は苦労はしても悩むことはないでしょう。頑張って単語覚えてください。*3一方のIBは様々な選択肢が考えられ11年生になるとき色々悩みます。私の経験が頼りになってしまいますが、指針を述べておきます。さきほど羅列したような大学を志望する場合、MathとPhysics, Chemistry, Biologyの2つでHLを取ることが望ましいです。このぐらいはこなせないと*4特に国立大学受験のときに辛いです。一方で文系科目はなんでも良いでしょう。私はHistory SLを取り、過剰な努力を強いられたのでEconomics SLを推奨しておきます。また「English B SL/HLで良いのか?頑張ってEnglish A2 SLを取らないと評価してくれないんじゃないか」と私も悩みましたが、率直に言って大学の教授たちはA2とBの違いなぞ知りません。English B SLで6の私が東大通ったので、どうせ理系科目と合計点*5でしか見てないのだと思います。