Ts日記

帰国子女だった人

『火の粉』(著:雫井脩介)の感想

「豊島?強いよね」で将棋界外でも有名となった豊島将之七段の2008年当時の愛読書。*1 そもそもめったにミステリーどころかフィクション*2を読まないので新鮮でした。アマゾンカスタマーレビューが86件とのことで、恐らく有名な作家、作品なのでしょう。フ…

『「知」の欺瞞』(著:アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン訳:田崎晴明、大野克嗣、堀茂樹)の感想

非常に慎重に、過剰防衛(褒め言葉)に書かれた本。個別にはラカン、クリステヴァ、イリガライ、ラトゥール、ボードリヤール、ドゥルーズ=ガタリ、ヴィリリオが批判対象となり、頻出する概念として「認識的相対主義」「カオス」「ゲーテルの不完全性定理」な…

『直感力』(著:羽生善治)の感想

羽生善治三冠は傍から知るに実に素朴な方である。インタビューでは全く気取らず、著作でも自分の凄さを強調しない。本人が意識しているかは分からないが、巷で言われる「成功者」とは大きなズレがある。その羽生三冠がどのような思想を持っているのか。これ…