Ts日記

帰国子女だった人

International Baccalaureate(国際バカロレア)の難易度

私がIB EXAMを受けてからもう一年半が経つ。本試験とは別に課されるTheory of Knowledge(TOK)やExtended Essay(EE)各科目のInternal Assessment(IA)はあるものの、IB Scoreはほとんど五月か十一月に行われるFinal Examで決まるので、Mock Exam(模擬試験)で悲…

IB(国際バカロレア)の家庭教師

文部科学省がIBを日本に導入する方針を固めています。そのことはIB卒業生としてうれしく思います。しかし、Googleで「IB 家庭教師」と検索してもスパムまがいのサイトしか引っかからない現状に絶望しました。そこで、なら、私がおそらく日本では初めてとなる…

理系帰国子女の大学入試その4〜東京大学を目指す〜

理科二類で合格しました。(ほぼ特定される) 入試を振り返ると東京・早稲田・慶応・東京理科全て受かり充実したものとなりました。以下は半ば自慢になりますが、どうすれば帰国子女が東京大学に受かるのか、自分なりに考えてみます。 一般生と帰国子女の違い …

理系帰国子女の大学入試その3〜面接〜

東大の面接が終わり、受験の日程は全て消化しました。あとは結果を待つのみです。*1今回は帰国子女入試ではほぼ必ず設けられている面接について書きます。 まず、私が経験したそれぞれの大学でどうだったか。 慶応 唯一(?)真面目に面接をやる大学。学科試験…

理系帰国子女の大学入試その2〜早稲田まで・早稲田から〜

医学部・薬学部志望の場合を除けば、ほとんどの学生は早稲田大学を受けることになります。*19月に早稲田大学の合格が決まれば気が楽でしょう。また、早稲田の試験はその後にある国立入試に耐えられるかの試金石となります。よって、早稲田を仮目標にするの…

理系帰国子女の大学入試 その1 〜志望大学とIBの科目選択〜

帰国子女についてのブログや書籍は探せばいくらかあるものですが、対象を理系に定めたものはほとんどありません。理系帰国子女はどうしても情報不足になってしまい、間違った認識を持って受験に挑みがちです。先日東大筆記試験が終わり一段落ついたので、理…

『火の粉』(著:雫井脩介)の感想

「豊島?強いよね」で将棋界外でも有名となった豊島将之七段の2008年当時の愛読書。*1 そもそもめったにミステリーどころかフィクション*2を読まないので新鮮でした。アマゾンカスタマーレビューが86件とのことで、恐らく有名な作家、作品なのでしょう。フ…

『「知」の欺瞞』(著:アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン訳:田崎晴明、大野克嗣、堀茂樹)の感想

非常に慎重に、過剰防衛(褒め言葉)に書かれた本。個別にはラカン、クリステヴァ、イリガライ、ラトゥール、ボードリヤール、ドゥルーズ=ガタリ、ヴィリリオが批判対象となり、頻出する概念として「認識的相対主義」「カオス」「ゲーテルの不完全性定理」な…

『直感力』(著:羽生善治)の感想

羽生善治三冠は傍から知るに実に素朴な方である。インタビューでは全く気取らず、著作でも自分の凄さを強調しない。本人が意識しているかは分からないが、巷で言われる「成功者」とは大きなズレがある。その羽生三冠がどのような思想を持っているのか。これ…